頭痛・肩こり・スマホ首の原因

実は筋肉にとって、重労働よりも長時間同じ姿勢でいる方が大きな負担がかかります。
同じ姿勢が続くと、筋肉に疲労物質が溜まり、筋肉や筋膜がスムーズに動かなくなってきます。
例えるなら、筋肉のまわりにある筋膜が「ラップ」だとすると、本来はラップがスルスル動くように、筋肉もスムーズに動くのが理想なのですが、よれたラップがくっついて動きにくくなるようなイメージです。

パソコン作業やスマホの操作などで長時間うつむいたり、頭が前に出た姿勢になると、首や肩の筋肉が緊張しやすくなります。
特に、後頭部の深い部分にある「後頭下筋群」と呼ばれる筋肉群や、「胸鎖乳突筋」という、耳の下から鎖骨につながる大きな筋肉が固くなると、頭のまわりの筋肉まで引っ張られ、血流が悪くなってしまいます。
また、スマホを見るときのように、下を向く姿勢が長く続く場合、

・頭部が前方に突き出され
・背中が猫背になり
・肩が巻き込んでくる

ことで、「頸部」や「肩回り」「背中」の筋肉が緊張し、長い間には、筋力の低下がみられるようになります。
すると、ズーンと重い感じの頭痛が出てくることがあります。
これが、頭痛の中でももっとも多いと言われている「緊張型頭痛」です。

当院はこの「緊張型頭痛」の改善を得意としています。
たかが「肩こり」と放置しておくと
人によっては、肩や首だけでなく、「頭痛」や「耳のつまり感」「呼吸が浅く感じる」「眼の奥が痛む」などの症状が現れます。

更に症状が進むと

・手がしびれて、力が入りにくい感じがする
・夕方になると腕全体が重だるい
・肩こりと思っていたけど、最近は指先もおかしい
・手を上にあげると余計つらい

などの、症状が現れる、「胸郭出口症候群」を併発する方も少なくはありません。

つらいなと思ったら、症状が重くなる前にお気軽にご相談ください。

当院で行う治療法

当院では、患者さまの頭痛の原因となる、箇所を丁寧な問診と検査で探り、頭痛の原因となっている、強く緊張している筋肉や筋膜をほぐして「スマホ首」「肩こり」「頭痛」を改善していきます。

頭の重さは、体重のおよそ1/10と言われていて、5〜6キログラムもの重さがあります。
この重い頭を支えるために、首や肩まわりの筋肉はバランスよく引っ張り合いながら、頭を適切な位置に保ち、安定させています。
この仕組みを、「ワイヤーシステム」と呼びます。

しかし、頭が前に出る姿勢が長く続くと、このワイヤーシステムのバランスが崩れてしまい、その結果、首や肩に負担がかかり、「肩こり」や「頭痛」などの症状の原因となります。

特に、頭痛の原因となりやすい「後頭下筋群」は、頸部筋肉の中でも深層に位置する筋肉群ですので、手技だけでは刺激が届きにくく、なかなかほぐすことができません。
鍼は、深部の筋肉や筋膜まで刺激を入れることができるので、確実に「後頭下筋群」の筋肉を緩め、「肩こり」や「頭痛」を改善していくことができます。

また、同じ姿勢を続けることにより首肩の筋肉が緊張を起こして、頭痛を引き起こしていることがあります。
その場合も、緊張の原因となる首肩の筋肉を鍼治療で緩めていきます。
原因となる筋肉が弱っている場合も症状が出ますので、その場合は、運動で筋肉を活性化さていきます。

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自律神経のバランスが崩れて「交感神経」が優位になると、筋肉が緊張して頭痛の原因になることがあります。その場合は、鍼によって「リラックスの神経」とも呼ばれる腹側迷走神経の働きを高め、心身ともにリラックスした状態に導き、つらい症状を改善します。
リラックスすることで呼吸が改善され、自律神経のバランスが整い、ストレスによる筋緊張が緩和され「肩こり」「頭痛」が改善されていきます。